
DJIドローンの中で、映像関係者の多くが活用しているドローンが、今記事にレビューを書いているInspire 2です。
Inspire 2は5.2K動画撮影に対応し、最大時速94km/hで飛行する最強ドローンと言って間違いありません。ただし性能が高い反面、価格が高かくて初心者には少し難易度の高いドローンですね。
そこで今回は「Inspire 2はどのようなユーザーにおすすめなのか?」についてレビューしてみました。また、スペック比較表も掲載しています。
ぜひ、最後までお付き合いください。

目次
Inspire 2のスペック比較表
![]() Inspire 2 |
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価格 | 398,000円〜 |
最大飛行時間 | 27分 |
最大解像度 | 2,080万画素 |
動画クオリティ | 5.2K |
特記事項 | 最高時速94km/h |
DJIゴーグル | OK |
最大転送速度 | 4km |
対角寸法 | 60.5cm |
重量 | 3,440g |
初心者への(おすすめ度) | ★★★☆☆ |
上の表は、Inspire 2のスペック比較表です。前提条件として、「自動ホバリング」「GPS自動位置補正」「リターントゥーホーム機能」などの基本機能は全て備わっています。
Inspire2 は「Inspire 1」の後継機で、5.2K動画を撮影できるプロ使用ドローンとして2017年の初めに発売されました。
しかし、Inpsireシリーズは価格が他のDJIドローンに比べて圧倒的に高いため、映像関係者や映画関係者など、映像を仕事にしているユーザーが主に使っている印象ですね。
DJIドローンが初心者という方にとっては、価格面から見てもかなりハードルが高いと言えます。

ただしInpsire 2の機体重量は約3.5kgとかなり重いため、飛行時(空撮時)の安定感はDJIドローンの中でもトップクラスです(※民生用ドローンに限ります)。
そう言った意味では、安全性の観点から評価すると機体がかなり安定していますから、初心者でも比較的楽に操縦することができますね。
ただし、Phantom 4 Proとは違い2方向のみの障害物検知センサーですからから、初心者の方による室内など狭い場所での操縦にはあまり向きません(Phantom 4 Proは5方向障害物検知センサーを搭載)。
Inspire 2の醍醐味である高画質なカメラ(現在対応しているのはX4SとX5Sの2種類)は、「標準セット」には付属していないため、別途購入される必要があります。またはX5S(5.2Kカメラ)と動画編集ソフトが付属した「プレミアムコンボ」が割安でおすすめです。
初心者の方にとって、約80万円はあまりにも高すぎます(僕も手が出ません・・)。
そのため障害物検知センサーの数と付属品などを含めた値段の高さから評価をすると、(初心者への)おすすめ度を「★★★☆☆(3つ星)」にしました。
逆に言うと、映像関係者など映像を生業とするプロの方にとっては、「★★★★★(5つ星)」の最強ドローンです。

Inspire 2購入時の同梱物(DJI公式ストア)


- 機体
- 送信機
- プロペア(ペア)
- インテリジェント・フライト・バッテリー(TB50)×2
- バッテリー充電器
- 充電ハブ
- 電源ケーブル
- USBケーブル(A – Aコネクター)
- マイクロSDカード(16GB)
- ビジョンシステム・キャリブレーション・プレート
- ジンバルダンパー
- プロペラ取り付けキット
- キャリングケース
- バッテリー保温スティッカー
Inspire 2はどの辺がプロ使用ドローンなの?

上ではInspire 2の全体的な評価をサラッと書きましたが、ここからは具体的にInspire 2が「プロ使用」である理由を3つピックアップしてご紹介します。
Inpire 2は間違いなく、DJIだけではなく全ての民生用ドローンにおいてトップクラスの実力を持っています。
①5.2Kの圧倒的な高画質動画撮影(空撮)
映像関係者の多くがInspire 2を使う理由の1つが、5.2Kという圧倒的な高画質動画撮影(空撮)を実現したところです(現在の映像技術の最高峰)。
上の動画(YouTube)はInspire 2で撮影されたものですが、あまりの圧倒的な映像美に、初めて見たときは心臓が高鳴りました。Phantom 4 Proでさえ4Kまでですから、Inspire 2がどれだけ高クオリティなドローンかが分かります。
また、動画撮影のみならずカメラ撮影における解像度も「2,080万画素」と一眼レフカメラ並の高画質ですから、まさにプロ使用の名に相応しいDJI随一の民生用ドローンですね。
②専用レンズの充実度

Inspire 2には、最新のCineCore 2.0の画像処理システムが搭載されました。そして専用のジンバルポート(カメラ取り付け部分)には「X4S」と「X5S」という2つのカメラと互換性があります。
Inspire 2で新たに実装されたCineCore 2.0とは、大容量ファイルをこれまで以上に高速で処理ができる画像処理システムのことを指します。また、CineCore 2.0はCinema DNG、 Apple ProRes 422 HQ(5.2K、 4K)、 ProRes 4444XQ(4K)、 H.264、 H.265を含むさまざまな映像圧縮フォーマットに対応し、新たに設計された高速CINESSDストレージに記録することで、 スムーズなワークフローをサポートできるようになりました。
Inspire 2に対応したジンバルポート用カメラは、今後もいろいろな種類が出てくるだろうと予想されています。
※上でも書きましたが、ジンバルポート用のカメラは標準セット(389,000円)には付属していないため、別途個別に購入されるか5.2K動画対応のX5Sが付属するプレミアムコンボ(799,000円)を購入される必要があります。
③最高時速94km/hのスポーツタイプ
最後にお伝えしたInspire 2がプロ使用な理由が、なんと最高時速94km/hという高速で飛行するスポーツタイプであることです。
そのあまりに早いスピード感は、実際に上の動画を見るのが1番分かりやすいですね。
下で詳しく書きますが、ここまでのスピードですからDJI Goggles(ゴーグル)をかけて体感するドローン視点は相当なものだろうと予想されます。
しかし、Inspire 2 は価格の高さがかなりのネックですね(性能も価格も完全にプロ級・・)。
DJI Goggles(ゴーグル)に繋げればドローン視点を楽しめる!

いよいよ発売されたDJI Goggles(ゴーグル)ですが、僕はてっきりInspire 2には対応していないと思っていました。しかし、Inspire 2だけではなくてInspireシリーズ全てにおいてDJI Goggles(ゴーグル)は接続可能です。
Inspire 2の最高時速94km/hから眺めるドローン視点は、想像するだけでもワクワクしちゃいますね。
DJIドローンと無線接続し、ドローン視点の映像を楽しめる技術のことです。1台のDJIドローンに最大4つのDJI Goggles(ゴーグル)を同時に接続することもできるため、リアルタイムでお友だちと映像の共有が可能です。
詳しいレビューや在庫状況などは、下の記事もあわせてご参考にされてください。
Inspire 2(インスパイア 2)のレビューと評価

ここからは、「Inspire 2」のレビューと評価をしていきます。Inspire 2は5.2K動画に対応し、最高時速が94km/hというまさにプロ使用なマンモス級のドローンです。
また、重量が約3.5kgですから少しの強風ではびくともしないほど安定した飛行を実現しました(最大飛行時間:27分)。
メリット:5.2Kという圧倒的な動画クオリティ
重要なので、もう1度だけお伝えします。Inspire 2の最も優れている点は5.2Kという圧倒的な高画質動画撮影を実現したところにあります。
民生用DJIドローン史上において、現在のところ最も高画質だと言えますね。
- 5.2Kの圧倒的な高画質撮影(空撮)
- 専用レンズの充実度
- 最高時速94km/h
なお、その他のメリットは上の3つを今記事では詳しくご紹介しました。
デメリット:価格が高すぎて初心者にはハードルが少し高い・・
最後にInspire 2のデメリットについてですが、やはり価格の高さがかなりのネックになります。Inspire 2の機体とカメラ(X4SとX5S)をそろえる必要があり、初心者の方にとっては相当なハードルになるはずです。
もちろん重量があるため強風に強かったりX5Sを取り付けることによって、5.2Kという圧倒的な動画クオリティを実現できることは間違いありません。
そのため初心者の方には正直おすすめできませんが、映像関係者などプロの方にとっては絶対に欠かせないマンモス級のドローンですね。
まとめ

![]() Inspire 2 |
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価格 | 398,000円〜 |
最大飛行時間 | 27分 |
特記事項 | 最高時速94km/h |
DJIゴーグル | OK |
(初心者への)おすすめ度 | ★★★☆☆ |
今回の記事では、Inspire 2について詳しくレビューしてみました。Inspire 2を表すキーワードは、「プロ使用」と「5.2K動画撮影」ですね。
ところで僕は旧タイプのInspire 1を持っていますが、最初のDJIドローンはPhantomシリーズを購入しました。Inpsire 2は本当に素晴らしいDJIドローンですが、やはり高額ですから正直なところ初心者の方にはおすすめできませんね。
僕の結論としては、Phantom 4 ProなどのPhantomシリーズやMavic Proなどでは満足がいかなくなった上級者の方や、映像を仕事とするプロの方などにおすすめしたいDJIドローンです。
僕がDJIドローンを購入するときは、楽天ポイントも貯まる「DJI 楽天市場ストア」を活用しています。なお下の記事では、DJI 楽天市場ストアの評判や口コミ情報なども詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。